よくある素朴な疑問!パワポのデータは、印刷に使えないのか?

「パワーポイントやワードで作った文書は、印刷データとして使えますか?」
よく聞かれるご質問ですが、当社の場合、結論から申し上げますと、「そのままではムズカシイ」です。しかしながら、方法はあります。最後まで、おつきあいください。

◆パワポデータは、RGBの3色。印刷はCMYKの4色の組み合わせで発色が異なる

まず、画像データの「色」の違いから説明します。ご承知と思いますが、RGBもCMYKも、組み合わせる色や要素の頭文字1文字を表しています。

パワポやワードなど、オフィス系の文書データは、RGBは光の三原色のレッド(R)グリーン(G)ブルー(B)の3色の組み合わせのデータで色を表現。Rテレビやパソコンのモニターは、光の三原色で、映像や画像を表示しています。

一方、印刷物のデータは、シアン(C)マゼンタ(M)イエロー(Y)の3色とキー・プレート(K)の4つの成分を組み合わせた色表現です。印刷インキも4つの色インキを同時に印刷します。(CMYKのK(キー・プレート)にあたる色は、ブラックインキ(黒)ですが、Kは、「クロ」のKではありません!)

色表現のウンチクはともかく、オフィス系データのRGBを、CMYKの印刷データにそのまま変換すると、全体的に色がくすんでしまう傾向があります。

特にピンクや明るいグリーンなど鮮やかな色は、濁った印象の色に転んでしまいます。RGBのデータは、印刷用のCMYKデータに変換できますが、その刷り上がりは、雰囲気が変わってしまうのです。

いくら色のプロの私たちでも、色調が変化してしまうRGBの刷り上がりをお約束することはできません。どうしてもRGBの印刷をするならば、色校正(試し刷り)をご依頼いただくことをおすすめします。

解像度不足で印刷するとボヤけやカクカクを引き起こす可能性

印刷の写真データは、割と「高解像度」。印刷に適した解像度は、300dpi ( dot per inch ) であるといわれます。写真のデータは、1インチ約2.5センチの長さに300個のタイルを敷き詰めて、画像を表現しています。

別の物差しで説明しますと、ご自宅のフルハイビジョンのTV画面の解像度は、横1,920×縦1,090ドット。この画像を印刷するとどのくらいの画像サイズになるでしょう。フルハイビジョンサイズを300dpiの解像度で印刷すると、横1,920÷300=6.4インチ≒16センチ、横1,080÷300=3.6インチ≒9センチ幅 となり、あの大画面TVは印刷の世界では、だいたいB5サイズくらい。40インチのTVがB5サイズに?
印刷データとは、そのくらい高密度の情報がつまっているということですね。

特に注意しなければならないデータとは?

オフィス系の文書データは、プリンターで出力することがほとんどです。

パワーポイントに

 ・自社のホームページのキャプチャ

 ・スマホで撮影した写真

といったデータを、パワーポイント、ワードに貼りつけている文書データを印刷するときに、下のような注意が必要です。

 ・色が転び、濁った調子に(RGBからCMYKへの変換)

 ・解像度が不足して、画像がボヤける(300dpi以上)

 ・印刷用のトンボがなく塗りたし(紙端の絵柄の延長)がなく、周囲に白が出る

パワポの画像データを一度に圧縮する方法

パワーポイントにスマホを撮影した画像ファイルをはりつけたら、ファイルサイズが巨大になりすぎて、メールに添付できなかった…なんてことありませんか?

パワーポイントには、画像を一括して圧縮する機能があります。選んだ画像だけか、全てかを選べたりもします。また、トリミング部分を削除して、ファイル全体を軽量化できます。

ぜひ、お試しください。

オフィス系の文書データで印刷を依頼いだく場合は、色校正などの試し刷りさせていただきます。対象となるデータを送っていただき、お問い合わせください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。